今まで自分が統計を学習する過程で読んできた本を紹介しようかと思う。
とにかく私は学生自体から数学が苦手で、微分積分行列あたりはもうほとんど忘れてしまった。そんな私が統計を勉強する上で重要にしていたのは
「直感的に分かりやすいこと」
「数式があまり出て来ないこと」
という二点で、統計理論を正確に理解する事よりも、統計手法を使う上で必要な概念を勉強する上でおすすめの本を紹介したい。
下に行くほど応用向けの内容になっています。
統計の基礎を学ぶ超初心者向け
意味がわかる統計学 まずはこの一冊から
統計の本当の基礎である「平均・分散」からスタートして「t検定」まで、初学者が躓かないような丁寧な内容になっています。chemstat.hatenablog.com
分散分析と実験計画法を使ってみたい人向け
分散分析と実験計画法 これで納得!即実践!
実際に統計を仕事に使うとなるとまずは「分散分析」と「実験計画法」だと思う。統計ソフトを使えば結果は出てくるのだけど、実際何をどう計算しているのかを知りたい人にはすごくいい一冊だと思う。
ベイズ推定が何か全く分からない人向け
史上最強図解これならわかる!ベイズ統計学
最近はやりのベイズ推定。自分でもやってみたいけど何から手を付けていいか分からない、という人にお勧めの本。ベイズの公式の導出と簡単なベイズ推定の例をこれでもかというくらい丁寧に説明してくれるので、「なにがなんだかよくわからない」という苦手意識は取りされるのではないかと思う。
始めてベイズ推定を使ってみたい人向け
道具としてのベイズ統計
ベイズ推定の基礎が分かっても、実際に使うためには何をどうしていいのか結構な壁がある。この本は「道具としての」と言ってるだけあって、実際にどういうモデルを組んで計算するかという点をエクセルを使って解説されており、小難しい事をまずやってみるには最適な一冊。
Stanを使って実際のデータをベイズ推定したい人向け
「道具としてのベイズ統計」は、あくまで考え方を理解するための内容になっていて、実際にプログラムを組んでデータ解析するまでには至っていない。この本はStanというベイズ推定用の言語でデータ解析をする方法が解説されており、ここまで理解すれば十分実際のベイズ推定が出来ると思う。一度ベイズ推定を試してみたい、という人はぜひこれを読んで欲しい。
また参考になった本があったら随時紹介していきます。