【実験計画Tips】グラフには目標値を入れよう

実験をするという事は何かしらの目標があるという事だ。

データをグラフにしたら、目標の値もグラフに入れよう。

 

品質管理だとこんな感じで規格と実績のグラフを書くことがあるかと思う。

これも「ある範囲に収める」という目標がグラフに描かれているといえる。

開発段階でも同様で、例えばある性能を一定以上にする必要があるのであればこんな感じで越えるべきラインを描くとよい。改良品Cが近づいているけど、まだもうちょっと不足している、というのが一目瞭然だろう。

例えば二つの性能を両立する必要があるのであればこんな感じで色々なサンプルを散布図にしてみるのがいい。下のようなグラフであれば1点だけ目標を満たすものがある事が分かる。

 

こういう目標値を入れるという事は、何を目指していて今どこまで来ているかを明示するという意味で重要な意味がある。

逆にこの目標値を書けないという事は、実験の目的が不明確という事なので実験計画を考え直した方が良い。