共分散分析

【Excelテンプレート】共分散分析(ANCOVA)を関数を使ってやってみる

共分散分析の計算方法をエクセルのテンプレートにしてみた。 chemstat.hatenablog.com エクセルファイルのアップロードははてなブログの仕様上できないようなので、Googleスプレッドシートで公開した。ご自由にダウンロードしてご使用ください。 なにかミス…

共分散分析(ANCOVA):分散分析表

統計ソフトで共分散分析を行うと分散分析表を得ることが出来る。得られる数字の意味は過去の記事で一通り解析したのでそちらをご覧いただきたい。 全体というのは、を回帰式としたときの残差平方和である。 自由度1の回帰式を使っているので、残差の自由度は…

共分散分析(ANCOVA):傾きの有意性の検定

前回までで傾きが共通であること、切片に差がある事を検定できた。正直この二つさえできればだいたい満足なのだが、共分散分析では「傾きが0ではないか」という検定も併せて出てくるのでついでなので計算しておく。 「傾きが0ではない」ということはつまり、…

共分散分析(ANCOVA):平行性の検定②平行性のF検定

前回、傾き共通モデルを作成できたので、今回ようやく平行性の検定を行うことが出来る。 平行性の検定では、帰無仮説「すべての回帰直線の傾きが等しい」ことを検定数するため、「傾き共通の回帰式の残差平方和」と「個別の回帰式の残差平方和」の残差を比較…

共分散分析(ANCOVA):切片の差の検定

前回の記事では傾きが共通であることを確認できた。傾きが共通であれば切片の比較を行うことが出来る。傾きが平行でなければ、xの点によって変わってくるので、単純な比較ができなくなる。 まず切片に差がない場合を考える。真に切片が等しければ、それぞれ…

共分散分析(ANCOVA):平行性の検定①傾き共通モデルを作る

共分散分析の第一歩として、回帰直線の傾きが等しいかを検定する。使うデータは前回示した以下のデータを使う。 データ1 1 2 3 4 5 2 6 6 9 6 データ2 2 3 4 5 6 0 4 4 3 6 データ3 0 1 2 3 4 3 5 7 9 7 傾きの平行性の検定のため、まず傾きが等しいと仮…

共分散分析(ANCOVA):回帰直線間の有意差について検定する

回帰分析を用いることで、ある特性間の関係式を得ることが出来る。実験条件を変えた時にこの関係式に変化があるか、という評価は化学分野に限らず日常的に行っていると思う。 例えば添加剤量と表面粗さを評価した時、添加剤Aと添加剤Bでその傾きや切片に差が…