【統計学習本】道具としてのベイズ統計

今まで自分が統計を学習する過程で読んできた本を紹介しようかと思う。

とにかく私は学生自体から数学が苦手で、微分積分行列あたりはもうほとんど忘れてしまった。そんな私が統計を勉強する上で重要にしていたのは

「直感的に分かりやすいこと」

「数式があまり出て来ないこと」

という二点で、統計理論を正確に理解する事よりも、統計手法を使う上で必要な概念を勉強する上でおすすめの本を紹介したい。

 

ベイズ統計を学ぶ上で前回紹介した本の次に読んだのがこちら。

道具としてのベイズ統計

「道具としてのベイズ統計」と書かれている通り、実際にベイズ推定を使ってデータを分析する方法が解説されている。

 

ベイズの定理の初学者向けの本を読んでみても、泥棒とアラームの話だったり袋からボールを取り出す話だったりで全然参考にならない。これでは実際に使う上でどうモデルを組むのか、どういう計算をするのかがイマイチ理解できないと思う。その次のステップとしてこの本が非常に参考になった。

尤度や最尤法とベイズ推定の関係についても説明されていたり、階層ベイズ法を使った時の数式がどう導くかが順を追って解説されていたりと、実用上の疑問点が解消するような一冊だった。

 

MCMC法の解説と、エクセルでやるには、という解説もあってまずは試しに自分でやってみるという取っ掛かりを得るにはよかったと思う。ベイズ推定を実務に使うならある程度信頼性のある計算方法でないといけないと思うのでエクセル頼みもちょっと不安だとは思う。

 

ちなみにこちらも厳密な統計理論を解説するというよりは、どうやって使うかに主眼を置いた内容で、まずは入り口として読んで、より深く学びたい場合はちゃんとした教科書を買うのが良いかと思います。